剪定 maintenance

雑木の庭は手入れが全てと言っても過言ではありません。特にコナラを中心とした心地良い木陰の空間の維持するためには、コナラの的確な剪定は必要不可欠なことになります。

雑木の剪定方法の注意書き

従来から行われてきた剪定方法では、柔らかい樹形はキープできません。

木に切られたことを気付かせないような剪定が理想です。

 
 街を走っていてたまにいい樹形の雑木が植わっているのを目にします。この先同じ道を通る時に、その木にあえるのを楽しみにしています。そんな一目惚れの木が各地にあるのですが、何年か過ぎて前を通ると剪定されていて大変無惨な姿に変わり果てていることがあります。
 剪定に関して言えば、ほとんどの植木屋さんは従来の植木と雑木のやり方を区別していないのが現状です。個人のお宅だけではなく、最近ではマンションやオフィスビル等で雑木が植栽されることが増えています。しかし、今行われている剪定の方法では、あまり雑木を植える意味がないのではと思えしまいます。
 上の写真は剪定前と後の写真です。背の高いコナラが2株あり、向かって左のコナラは横に張ってきた枝を枝分かれしている大きなところから切りました。右のコナラは上向きの枝で切り替えれる枝が出てきたのでサイズダウンを図りました。全体的にボリュームダウンが実現出来てもいかにも剪定しましたという痕を残さないのが、雑木の剪定方法です。無理をして丈を縮めすぎず上向きの切り替えれる枝が出てきたときに、サイズダウンをして横に張り出そうとする勢いのいい枝を抜いていき、枝の角度が広がらないようにしていくことが肝心です。木が成長して、空間に圧迫感を与えるのは背の高さよりも枝の張り具合です。このことが理解できているといつまでも気持ちの良い空間を維持するメンテナンスができます。







before(施工後9年経った雑木の庭)
 



after(作業時間3時間・2人)
 



before(施工後8年経った雑木の庭)

 

after(作業時間半日・1人)



before(施工後5年経った雑木の庭)

 

after(作業時間2時間・1人)

下に広がる木漏れ日の空間こそが雑木の庭です。空間を上に広げることができないと実現しません。

コナラ等の高木をだいたい2階の屋根程度(7mくらい)まででコントロールしていくと理想的な木漏れ日の空間が下に広がります。環境によって違いはありますが、だいたい5年程で上の写真のような心地良い木漏れ日空間が実現します。1層目のコナラの傘の下でエゴノキ、アオダモ、モミジ等の2層目の樹木達が美しく上品に成長していきます。
更に3層目、4層目、5層目と淡い緑のレイヤーを形成して、雑木の庭は成長していくのです。
背が高くなっても横に張り出す枝を太くさせなければ、樹木の威圧感は高まりません。それよりも夏の暑い日差しを遮り、自然のエアコン効果をもたらしてくれる役割に注目して下さい。




作庭後5年以上経過したお庭の剪定直後の写真です。




















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